- 運動が続かない
- 食事管理が面倒くさい
- ジムに入会しても続かない
自分は意志が弱いからダイエットが続かない…と思っていませんか?
実は、その考え方ではずっと痩せられません。
なぜなら、意志の力では長期的な継続ができないからです。
ダイエットはやる気で何とかなるものではありません。
この記事では、ダイエットが続かない本当の理由と継続するためのコツについて解説します。
本記事を読むと、心に余裕ができてダイエットを楽しむことができるようになるでしょう。
理由に気付き、知識を得て、自分を知ることが大事です。
痩せられない多くの人は「意志が弱い」と思っている
痩せられないのはどうしてなのか?
肥満に悩む500人にアンケートを実施しました。
Q.ダイエットが続かない理由は何だと思いますか?(複数回答可)
調査期間:2023年11月
調査機関:株式会社クラウドワークス
調査方法:インターネットリサーチ
半分以上の人が「意志が弱い」と答えています。
さらに「意志が弱い」を選んだ人が、他に何を選んでいたかを集計すると以下のようになりました。
「食欲が抑えられない・運動が苦手 = 意志が弱い」と紐付けている人が多いことがわかります。
しかし、ダイエットが続くかどうかは意志の強さとは関係ありません。
どうして続かないのか?
それについて解説していきます。
ダイエットが続かない本当の理由
ダイエットが続かない理由はいくつかありますが、その中でも影響が大きなものを2つ紹介します。
1つ目の理由は「頑張るから」
そして、もうひとつは「飽きるから」
「頑張る」とは意志の力に頼るということ
- 今回こそ頑張って痩せるぞ
- 頑張って運動の時間を作るぞ
- ジムに入会して頑張るぞ
- 頑張って食事制限するぞ
頑張るとは、意志の力で乗り越えようとすること。
言い換えると、歯を食いしばって我慢している状態です。
マラソン大会やテスト前の一夜漬けなど、短期間では大きな力を発揮できます。
しかし、意志の力には限界があるため、長期間は続きません。
健康的でキレイに痩せるためには長期間が必要。
「頑張る」という気持ちで継続することは不可能なのです。
頑張れば頑張るほどリバウンドの危険性も上がります。
成果が目に見えず飽きてしまう
成果が見えないとモチベーションも上がりません。
その結果、飽きて続かなくなってしまうのです。
逆に、成果が目に見えれば「やる気」が続く好循環モードになります。
これを脳内報酬系と言います。
脳は報酬を受け取ると達成感を得て、やる気が出る仕組みになっています。
(※ここでいう報酬とは「ダイエットの成果」のこと)
そして良いループに入るのです。
この「やる気」は「頑張り抜くやる気」とは違い、「自然に湧き出たやる気」なので楽しいと感じられます。
人間は感情に素直なので、楽しいと感じることはいくらでも続けることができるのです。
やる気は「出す」のではなく、「湧き出る」ことが理想です。
ダイエットが続かない理由のまとめ
- 頑張るとは意志の力に頼って我慢すること
- 意志の力には限界がある
- 成果が目に見えないと飽きてしまう
- 達成感から出たやる気はループする
ダイエットを継続するコツ
ダイエットを継続するコツは「頑張らない」こと。
そのためには次の3つを知っておきましょう。
- 健康に痩せるための基本を知る
→無理なダイエットをしなくなる - 痩せられる期間を知る
→焦らなくなる - 自分を知る
→他人と比較しなくなる
「頑張らない」は
習慣化の第一歩です。
健康に痩せるための基本を知る
消費カロリーと摂取カロリーの差を調整することはダイエットの大原則です。
消費が多ければ痩せ、摂取が多ければ太ります。
しかし、この原則に固執してしまうと、無理をしてしまったり誤った方向に進んでしまったりします。
少なくとも次のことは心得ておきましょう。
低カロリー信仰を捨てる
摂取カロリーを極端に減らしてしまうのはよくありません。
減らし過ぎると栄養不足となり、筋肉は減りやすく脂肪は溜め込みやすくなります。
最低でも基礎代謝量よりは多く摂取するようにしましょう。
呼吸や内臓の働きなどに使用される、生きていく上で最低限必要なエネルギー。
基礎代謝量は以下記事のPFCバランス計算ツールで算出できます。
減らすのは体脂肪
体重はダイエットの指標として大いに役立ちます。
しかし、体重がなかなか減らないからといって食事量を急に減らしたりすると、筋肉も大きく減ってしまいます。
痩せる目的は「体脂肪を減らすこと」です。
ネット情報で目にする、美容体重やモデル体重を真に受けちゃダメですよ。
(参考)美容体重・シンデレラ体重とは
美容体重とシンデレラ体重。
調べてみると、次のように説明されています。
- 美容体重…ほどよく脂肪があり、見た目がほっそり見える健康を害さない体重
- シンデレラ体重…モデルや女優のように細い体型の人に多い体重
この計算に使われているのは身長と体重のみ。
体脂肪率や骨格は考慮されていません。
私は今までに「美容体重なのに脂肪でブヨブヨ」という方も多く見てきました。
体重の数値に捉われてはいけません。
痩せたかは見た目を基準にしましょう。
さらに軽い「モデル体重」という設定も。信じられない…。
体脂肪を測定するコツは以下の記事で解説しています。
痩せるには筋トレ・食事・睡眠が不可欠
脂肪を効率よく燃焼するためには筋肉量を増やすことが大事です。
そのためには筋トレをし、食事の栄養を筋肉に届け、良質な睡眠で育てる必要があります。
「〇〇だけダイエット」といった情報につられないようにしましょう。
本サイトは栄養学や生理学に基づいた正確な情報を提供しています。
筋肉量を重要視した正しいダイエットはこちらの記事で解説しています。
楽そうなダイエットに騙されない
よく目にするダイエット法の特徴をまとめました。
筋トレと 栄養バランス食 | 有酸素運動 ダイエット | 糖質制限 ダイエット | 腸活 ダイエット | カロリー制限 食事置き換え ダイエット | |
---|---|---|---|---|---|
我慢の 少なさ | |||||
筋肉の 付けやすさ | |||||
継続の しやすさ | |||||
停滞期に 入りにくさ | |||||
体重減の 即効性 |
各ダイエット方法のメリットとデメリットをよく理解してから始めましょう。
楽にできそうなものは我慢が多く失敗しやすいです。
あとに残るのは「こんなこともできない自分は意志が弱い」という自己嫌悪。
楽に見えるものは、どれもかなりの精神力を必要とします。
※本サイトでは無理なく痩せて、生涯イイ体でいられることを目的としているため、「筋トレ+栄養バランス食」を推奨します。
痩せられる期間を知る
痩せられる期間を把握していれば、予想外の体重増や停滞期にも落ち込まなくなります。
1ヶ月マイナス2kgが現実的な値
脂肪1kgを減らすに必要なのは約7,200kcal。
1日に500kcalをアンダーカロリーにすると1kg減らせる日数は…
7200
500=14.4日1ヶ月で約2kg痩せられる計算です。
もし、このペースを遅いと思う人は、挫折する可能性が高くなります。
これ以上アンダーカロリーを増やすのはかなり無理をすることになるからです。
自身の現実的な数値を理解しておきましょう。
半年で10kg以上痩せられると考えると、決して遅いペースではないとわかるはずです。
・一気に痩せてリバウンド
・少しずつ着実に痩せる
どちらを選びますか?
最終目標日は設定しない
「○○までに〇kg痩せるぞ!」
目標設定は一見すると前向きに見えます。
しかし裏を返すと、意志に頼っているので無理をしているのと同じです。
意志→無理→ストレス→挫折→自己嫌悪
初めに目標日を決めてそれに向かって頑張るのはやめましょう。
実測値を元に推測とするのがよいです。
- 正しいダイエット方法を着実に実践する
- 自分の痩せるペースをモニタリングする
- ◯ヶ月で何kg減るかを推測する
- 停滞したらその分だけ推測を修正する
1日1日に一喜一憂しない
体重や体脂肪率の変化は長期間で判断しましょう。
これらは様々な条件で常に変動しています。
主には水分や食事の影響などです。
以下は私のダイエット時の体脂肪率の記録です。
短期間では経過が曖昧ですが、長期間で見ると結果が出ているのが分かります。
サーフィンの様に波を乗りこなしましょう。
体重測定のポイントはこちらの記事で解説しました。
自分を知る
人によって時間の使い方は違います。
体質だって性格だって違います。
実践できることも効果もそれぞれ異なることは当然のことです。
自分自身のことをよく知っておきましょう。
自分を知ると他人と比較しなくなります。
肥満タイプを知る
筋肉と脂肪の付きやすさには個人差があります。
これは生まれ持ったものなので仕方がありません。
素直に受け入れることが大事です。
どのタイプであっても、
落ちない脂肪も付かない筋肉もありません。
使える時間を把握する
無理なく使える隙間時間を探しましょう。
そして、その中でできる効率の良い方法を模索します。
前向きに時間を作ることが大事です。
他の時間を圧迫して無理に作っているなら長くは続きません。
私は1日15分の筋トレを週5回。
それでも効果はバッチリです♪
性格を分析する
性格に合わない方法は長続きしません。
自分が「どんなものに楽しさや喜びを感じるのか」を知っておくことも大事です。
性格によって向き不向きがあります。
自分に合った食事管理や運動を行いましょう。
「自分が楽しいと思えるか?」を常に意識します。
細部の変化にも注目する
色々な体の変化にも注目してみましょう。
体重や体型に変化がなくても、見えない部分が改善されていることはよくあります。
例えば以下のようなものです。
- 寝つき・寝起きが良くなった
- 疲れにくくなった
- ご飯が美味しく感じる
- 顔のむくみが取れた
- よく笑うようになった
「健康になっている=ダイエットが進んでいる」と言えます。
ストレス発散方法を用意する
何をしたら自分が一番落ち着くのかを事前に知っておきます。
落ち込んだ時でも簡単にできるものがよいです。
オススメはストレッチや軽度の筋トレ。
ホルモン代謝により前向きな気持ちになれます。
数分行うだけでもかなり効果アリ。
体を動して心をハックしましょう。
ダイエット成功者が持つ共通点
ここで言う成功者とは
自分の目標を達成してその後もキープしている人
を指します。
(数キロの増減で抑えている人も含む)
私が今までに見たダイエット成功者には、以下の共通点があります。
仕組みをよく理解する
ダイエットを始めたことをキッカケに、体や栄養の仕組みに興味を持ちます。
「なぜそうなるのか?」と、考えることが多いため、知識がどんどん深まっていきます。
本質を理解していくので、誤った情報につられることがありません。
その結果、効率の良いダイエットができます。
停滞期のようなトラブルにも強いです。
自分をよく観察している
体型変化・スキル向上・体調改善など、自身の小さな変化をよく見ています。
例えば次のようなものです。
- スカートが少し緩くなった
- 栄養やカロリー管理に詳しくなった
- 以前より筋トレ回数が上がった
- 睡眠の質が良くなった
- 何だか最近イキイキとしている
自己成長は「楽しい→もっとしたい」となるため、本人には「頑張っている」という意識がありません。
そのため、自然と習慣化されるのです。
結局は自分次第だと理解している
色々な誘惑や不測の事態があっても、最終的に判断するのは自分だということを理解しています。
急なお誘いで外食した時でも「誘われたから…」と他人のせいにはしません。
責任を持って自分で判断しているので、「楽しむ時は楽しむ」と前向きに考えることができます。
まとめ|痩せられないのは意志の力に頼っているから
意志の力には限りがあります。
言わば短期間専用の力です。
ダイエット、すなわち体型のコントロールは一生続くもの。
意志の力で何とかなるものではありません。
いかに頑張らずに小さな達成感を得られるか。
そこにダイエット継続の鍵があります。
本記事にピッタリの本を紹介させて下さい♪
この本を読むと「頑張らなくていいんだ」と元気が貰えます。
物語仕立てなので楽しく読めますよ♪